2年に1度の国際演劇祭《Biennial KAZE 国際演劇祭》
東京演劇集団風は、演劇創造のあり方を模索する中で、東欧をはじめ海外の劇団・演劇人との交流を図ってきました。コマーシャリズムに流されない果敢な演劇創造、地域に根付いたレパートリーシステムによる運営、国際演劇祭の開催など、大いに刺激を受けました。そして、観客とともに、時代の声を聞き、発見の場としての劇場を模索する試みをスタートさせました。
専属の拠点劇場〈レパートリーシアターKAZE〉を1999年にオープンし、開場3周年記念にルーマニアのラドゥ・スタンカ劇場『白痴』を招聘。翌2003年にレパートリーシステムを立ち上げ、同時に、2年に1度の国際演劇祭《ビエンナーレKAZE国際演劇祭》を開催しました。第1回にはウジェーヌ・イヨネスコ劇場ほかを招聘し、マテイ・ヴィスニユック作『チェーホフ・マシン』などを上演しました。
《ビエンナーレKAZE国際演劇祭》開催を通じて、ヨーロッパをはじめとした各国の優れた作品を単に招聘するだけでなく、ドイツを拠点に活動するマイム界の重鎮ミラン・スラデク、フランスの名優オリビエ・コント、モルドバのウジェーヌ・イヨネスコ劇場ほか、出会った演劇人と現代における芸術創造について課題を共有し、交流を深める中で、共同製作をも生み出すに至りました。
この出会いを契機に、風は『ピカソの女たち~オルガ』、『フランクフルトに恋人がいるサックス奏者が語るパンダの物語』などの作品をモルドバ、ルーマニア、フランスなどで上演する機会を得ました。海外の演劇人と培われた信頼関係が、新たな活動へと広がっています。
Biennial KAZE 上演作品
8月3日[金] ~ 5日[日] |
8月23日[木] ~ 27日[月] |
8月31日[金] ~ 9月2日[日] |
9月15日[土] ~ 9月17日[月・祝] |
マテイ・ヴィスニユックの世界 -矛盾、言語、抵抗 そして希望へ―
『戦場のような女 あるいはボスニア紛争の戦場のような女の性について』 LA FEMME COMME CHAMP DE BATAILLE ou Du sexe de la femme comme de champ de bataille la guerre en Bosnie 東京演劇集団風 Tokyo Acting Troupe KAZE |
『ジャンヌ・ダルク―イオアナと炎』 Jehanne d'Arc Ioana şi focul ウジェーヌ・イヨネスコ劇場+東京演劇集団風 Teatrul Eugene Ionesco+Tokyo Acting Troupe KAZE |
『年老いたクラウン お前の乳房の上で調教したエスカルゴ』 Le vieux Cloun presente: Comment j’ai dresse un escargot sur tes seins オリビエ・コント Olivier Comte |
『フランクフルトに恋人がいるサックス奏者が語る パンダの物語』 L'HISTOIRE DES OURS PANDAS racontee par un saxphoniste qui a une petite amie a Frankfort 東京演劇集団風 Tokyo Acting Troupe KAZE |
『フランクフルトに恋人がいるサックス奏者が語る パンダの物語』 L'HISTOIRE DES OURS PANDAS racontee par un saxphoniste qui a une petite amie a Frankfort 東京演劇集団風 Tokyo Acting Troupe KAZE |
『年老いたクラウン』 Le vieux Cloun オリビエ・コント Olivier Comte |
『マハゴニー市の興亡』 Aufstieg und Fall der Stadt MAHAGONNY 東京演劇集団風 Tokyo Acting Troupe KAZE |
『三文オペラ』Die Dreigroschenoper 東京演劇集団風 Tokyo Acting Troupe KAZE |
『ピカソの女たち』 Le Femmeil Picaso ウジェーヌ・イヨネスコ劇場+東京演劇集団風 Teatrul Eugene Ionesco+Tokyo Acting Troupe KAZE |
『年老いたクラウン』 Le vieux Cloun オリビエ・コント Olivier Comte |
『アポカリプティカ』APOCALYPTICA ミラン・スラデク マイム劇場 Milan Sladek Mime Theatre |
『チェーホフ・マシン』 La Machine Tchekhov ウジェーヌ・イヨネスコ劇場+レゾワゾー・パッサージュ Teatrul Eugene Ionesco+LES OISEAUX PASSAGE |
『ゴドーを待ちながら』 En attendant Godot 東京演劇集団風 Tokyo Acting Troupe KAZE |
『肝っ玉おっ母とその子どもたち』 Mutter Courage und ihre Kinder 東京演劇集団風 Tokyo Acting Troupe KAZE |
海外公演
■『ピカソの女たち』 ブライアン・マキャベラ作/ペトル・ヴトカレウ演出
2006 オグニボ/2006「BITEIフェスティバル],Mod/2007バカウ市「ガラ・スター演劇祭」Rom
■『フランクフルトに恋人がいるサックス奏者が語るパンダの物語』
マテイ・ヴィスニユック作/南雲史成 演出
2008 シビウ国際演劇祭Rom,「BITEI フェスティバル」Mod,アヴィニョン演劇祭Fr
■『乞食 あるいは 死んだ犬』 ベルトルト・ブレヒト作/浅野佳成 演出
2009コメディ・シアターRom/シビウ国際演劇祭Rom/「クライシス・バベル演劇祭」Rom
■『ささやきの詩想レジスタンス』2014年【ジョン・F・ケネディ・センター ワールドステージ:国際演劇祭2014】
■『海との対話』
(2014年初演) 脚本: フランソワ・シャファン 演出:フランソワ・シャファン /江原早哉香
2014年 ラ・フェルム・ドゥ・ベレバ劇場(フランス) /ラ・フリッシュ劇場 (フランス)/ ル・コロンビエ劇場(フランス)