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こんにちは。私は11月28日に小学6年生と星の王子様を見せて頂いた保護者の1人です。 この度は我が村にお越し頂きありがとございました。 コロナの関係で修学旅行や運動会など、楽しみにしていた行事は縮小され(出来ただけ有難いですが)楽しみが無かったのですが、風の皆さんの公演のお陰でとても楽しい時間が過ごせました。 映画を観に行く事はあっても演劇は息子にとって初めてで、良い機会を与えて頂けて嬉しいです。
いつも見慣れた体育館が、1日で立派な舞台になって息子はとても驚いていまささた。子供の頃、人形劇は見た事がありましたが、あんなに立派な演劇を見るのは私も久しぶりで、本当に興奮しました。 子供達と、一緒に歌う場面では鳥肌が立つくらい感動しました。 公演が終わると、写真を撮らせて頂いたり、我が子は白根さんが着ていたガウンまで着させて頂いたり、舞台裏を見せて頂いたり、そして、頂いた黄色のスカーフそれぞれの役者さんのにサインを頂いたり、本当にありがとうございました。 普段、あまり話さない息子が、相当嬉しかった様で「あー、また観たいなぁ」「色々話を聞きたかったなぁ」と言って沢山、私に話してくれました。そしてスカーフに書いて頂いたのサインを眺めては、まるで恋してるかの様にため息なんかついて(笑) 息子の心に沢山の想いが残ったようです。休みの日はゲームばかりの息子ですが、公演を観てからは頂いた台本を私と読み合わせをしています?ある時は飛行士、ある時は王子さま、ある時は自惚れ男。私も負けずと役になりきって星の王子様ごっこをしています?これがまた、楽しんですょ!
先日、芸術鑑賞会で演劇「Touch~孤独から愛へ」を鑑賞させていただいた私立開明高等学校の生徒会執行部のものです。その節は、素晴らしい演劇を鑑賞させていただいて、本当にありがとうございました。私自身も、あの演劇から心の在り方について深く考えさせられました。公演後も、握手していただいたり、演劇の裏話などを教えていただいたりして、高校生にも親切に接してくださる劇団員の方々に感動しました。話は少し変わりますが、私の学校で、生徒会が発行している校内新聞に今回の芸術鑑賞会のことについての記事と写真を載せたいのですが、劇団風のBLOGに掲載されている私たちの写真を使用させていただいてもよろしいでしょうか。
追記です。大変図々しい話ではございますが、もしBLOGに掲載されている写真以外に写真があるならそちらの方も頂けると幸いです。
吉田健悟さんへ
返信が遅れ誠に申し訳ありません。あの公演でトリートを演じました佐野です。
早いものであの日から二週間ほど経ちましたが、メッセージを頂き本当に嬉しく思っています。 あの公演は企画を担当して頂いた先生方や、この状況下でも「生徒に演劇を見せよう」と判断して頂いた管理職の先生方、そして生徒の消毒・座席の誘導・司会進行と大活躍してくれた生徒会の皆さんのおかげで無事に上演することが出来ました。本当に有り難うございました。 健悟さんの心に残ったものも大切な思い出にして頂けたら幸いです。
そして校内新聞掲載のこともご連絡有り難うございます。是非完成しましたら劇団にも一部送って頂けないでしょうか? 写真はブログに載せて頂いたもの以外にもあります。データのやりとりをメールにてさせて頂きたいと思いますので info@kaze-net.org のアドレスにご都合の良いアドレスからメールを下さい。宜しくお願いします。
本当に色々なことが起こる2020年ですが、皆さんのご健康を心よりお祈りしています。
佐野準
NHKで放送されていた、「母が口にした『進歩』その言葉はひどく嘘っぽく響いていた」という公演が衝撃的で、忘れられません。演劇の面白さを改めて感じた公演でした。ぜひ一度生で拝見したいです。新型ウイルスにより大変な時期ではありますが、頑張ってください。応援しています。
ありさわさん、返信が遅くなってしまいごめんなさい。 深夜のアンコール放送をご覧頂いたのですね。ありがとうございます。 新型コロナウィルスの影響で東京・東中野を拠点劇場とするレパートリシアターKAZEでの 上演が延期になっているなか、今回の再放送となりました。 衝撃を受けたというありさわさんの思い、そしてこの時期に投稿いただいたことを、私たち もとても嬉しく思っています。
この作品は、2016年に初演し、2018年の再演にNHKエンターテイメントからの依頼で、劇 団でも初めてカメラが劇場に入っての上演でした。 作家マテイ・ヴィスニユックはルーマニア出身で、チャウシェスク政権下にフランスに亡命 しました。人間が築いた歴史、そして人に対する厳しくもあたたかなまなざしは、この作品 にも溢れていると思います。 風はオリジナル作品、新作とヴィスニユック作品を上演し続けています。 この作品も、また上演します! その時にはぜひ観に来てください。 レパートリーシアターKAZEの公演はコロナ禍の中、目途は立っていませんが、来年には再 開したいと考えています。マテイ・ヴィスニユックの新作上演も考えています。こちらもぜ ひご覧頂きたい作品です。ありさわさんが感じた「演劇の面白さ」がより深まればと思いま す。 では、ありさわさんもお身体には充分気をつけて頑張ってくださいね。
東京演劇集団風 工藤順子
こんにちは。昨日公演に来てくださった近畿大学付属新宮高等学校の生徒です。勇気がないので匿名でごめんなさい。どうしても感謝の気持ちと感想を伝えたくて…コメント失礼します。
ヘレン・ケラー、とても感動しました。サリバン先生の諦めたくないという強い感情、ヘレンの心の中の言葉では言い表せないような感情、両親の子を思う気持ち…全てが演劇を通してはっきりと伝わってきました。目の前のヘレン・ケラーの世界に釘付けでした。サリバン先生が一生懸命頑張るシーンでは息を飲みました。ラストのシーンは学校の行事じゃなければ絶対泣いていました。途中のクスッと笑える掛け合いもとても見ていて楽しかったです。 拙い文章で申し訳ございません。でも本当に感動しました。皆さんの演劇をもっと見たいと思いました。本当にありがとうございました。
近畿大学付属新宮高等学校の匿名希望さん、早速のコメントどうもありがとう! 返信遅くなってしまってごめんなさい。 どうしても伝えたい事があるという気持ちがとってもよく分かるコメント、本当にありがとう。 登場人物それぞれに関心を持って、全身で向き合い楽しみながら観てくれたんですね。 とっても嬉しいです。
やっぱり学校行事だとまわりの目が気になったりしますよね、分かります(笑) ても涙をこらえたり笑いをこらえたりしながらもそこに居たという記憶はその場所や空間、一緒に観た友達や先生方も含めてその時の感情と共に思い出になると思います。 それは匿名希望さんがまわりの人たちを感じていたからこそのものです。 これはとっても大切な事だと思います。 匿名希望さんが受け取ったのをこれから先、何かにぶつかったり迷ったりした時ちょっとでも引き出してみて貰えたら私たちも嬉しいです。
これからは今までの価値観ではどうにもならない事もあるかも知れません。 でも、何か突破口は見つけられると私は信じています。
ごめんなさい! 途中でミスタッチをしてしまいました(笑)
続きです。
今を共に生きる者として一緒に歩んで行きましょう!
これから冬に向かって寒くなりますね。 くれぐれも身体に気を付けて、元気で過ごして下さいね。 機会があったら東京の劇場にもぜひ遊びに来て下さい、
では、またお会いしましょう!
本当にありがとう!
ケート・ケラー役 仲村三千代
今日公演に来てくださった、近畿大学附属新宮高等学校の小山です。 私は耳が聞こえないので、1番前で観させていただきました。みなさんの感情のこもった演技に感動しました。
倉八ほなみさんに質問があります。ヘレン・ケラーを演じるにあたって、「耳が聞こえず、目が見えない」を意識して、演じられたかと思います。私は実際、耳が聞こえないので、無音の怖さはわかりますが、目の前が見えない怖さはわかりません。しかし、倉八さんは、健常者です。耳が聞こえず、目が見えないヘレン・ケラーを演じる時、気をつけたこと、また、難しかったことはなんですか?是非教えて下さい!
今日は素敵な公演をありがとうございました!東京まで気をつけてお帰りください。
小山さん、想いのこもったメッセージとご質問ありがとうございます。 お返事が遅くなってしまってごめんなさい。 小山さん、近畿大学附属新宮高等学校の皆さんと1日の時間を通して、ともに公演を創ることが出来たこと、私たちもとても嬉しく思っています。 客席にいるひとりひとりの熱い眼差しに支えられた時間であったと感じました。
「ヘレン・ケラー」を演じるときに気をつけたこと、難しかったことですが、私が劇団にはいってすぐの時、最初はスタッフとしての『ヘレン・ケラー~ひびき合うものたち』のツアーメンバーでした。現在ヘレン役の俳優は私を含めて3人いるのですが、(アニー役の俳優も3人、パーシィ役の俳優も3人、お母さん役とお兄さん役は2人の俳優が演じています)当時、ヘレン役をしている2人の、どちらが“上手い”かではなく、自身がその場に立ち、全身で舞台と客席に向き合い、2人とも違う、自分の姿を持つひとりひとりの俳優が“ヘレン・ケラー ”を演じる姿にとても衝撃を受けました。 “ヘレン・ケラー”のように、耳が聞こえず、目が見えず、話せないことを上手く演じるのではなく、彼女が持っている、人や世界に対する好奇心であったり、もどかしさであったり、全身で感じていたものがきっとあたのだと、“ヘレン・ケラー”の姿を思い描いたり、考えたり、そのなかで、重なったり、なんでだろう、と疑問に思ったり、“ヘレン・ケラー”を通して、自分自身の姿を持ち、一緒に演じている俳優や客席と、一回一回の公演のなかで“発見”をすることを心がけています。 技術的なところでは、相手からわざと少し目をそらしたり、音がしても反応しないようにしたり、ぶつかったり取っ組みあったりと激しいシーンでは、相手とタイミングを合わせて、力を入れず、わざとリアクションを大きくしたりという部分は気をつけています。 また、稽古のなかで、少しだけですが、彼女の世界に触れてみたいと思い、目をつぶって歩いてみたり、ものに触れてみたり、ヘレン・ケラー が書いた伝記を読んでみたこともありました。 難しかったことですが、やはり、公演を重ねるなかで、一緒に演じている相手や客席の姿を見逃してしまったり、“発見”出来ない時がある時です。そんな時は、自分の事で必死になってしまっていたり、焦ってしまい、相手を感じられず、何も生まれてこない時です。
以上になりますが、大丈夫でしたでしょうか? 私たちは、この後『ヘレン・ケラー〜ひびき合うものたち』を11/11の千秋楽まで公演し、その後『星の王子さま』の公演、そして、九州では、現在並行して巡演している『Touch〜孤独から愛へ』の公演を12月までおこないます。
小山さんも身体に気をつけて、素敵な出会いと発見の日々があることを願っています。 今の小山さんだからこそ、感じたり、発見できたり、考えられるものがあるのだと思います。 今の自分の姿を大切にして、学校生活も思いっきり楽しんで下さいね!! いつの日か再会出来る日を心より願っています。
ヘレン・ケラー役 倉八ほなみ
こんにちは。私は11月28日に小学6年生と星の王子様を見せて頂いた保護者の1人です。
この度は我が村にお越し頂きありがとございました。
コロナの関係で修学旅行や運動会など、楽しみにしていた行事は縮小され(出来ただけ有難いですが)楽しみが無かったのですが、風の皆さんの公演のお陰でとても楽しい時間が過ごせました。
映画を観に行く事はあっても演劇は息子にとって初めてで、良い機会を与えて頂けて嬉しいです。
いつも見慣れた体育館が、1日で立派な舞台になって息子はとても驚いていまささた。子供の頃、人形劇は見た事がありましたが、あんなに立派な演劇を見るのは私も久しぶりで、本当に興奮しました。
子供達と、一緒に歌う場面では鳥肌が立つくらい感動しました。
公演が終わると、写真を撮らせて頂いたり、我が子は白根さんが着ていたガウンまで着させて頂いたり、舞台裏を見せて頂いたり、そして、頂いた黄色のスカーフそれぞれの役者さんのにサインを頂いたり、本当にありがとうございました。
普段、あまり話さない息子が、相当嬉しかった様で「あー、また観たいなぁ」「色々話を聞きたかったなぁ」と言って沢山、私に話してくれました。そしてスカーフに書いて頂いたのサインを眺めては、まるで恋してるかの様にため息なんかついて(笑)
息子の心に沢山の想いが残ったようです。休みの日はゲームばかりの息子ですが、公演を観てからは頂いた台本を私と読み合わせをしています?ある時は飛行士、ある時は王子さま、ある時は自惚れ男。私も負けずと役になりきって星の王子様ごっこをしています?これがまた、楽しんですょ!
先日、芸術鑑賞会で演劇「Touch~孤独から愛へ」を鑑賞させていただいた私立開明高等学校の生徒会執行部のものです。その節は、素晴らしい演劇を鑑賞させていただいて、本当にありがとうございました。私自身も、あの演劇から心の在り方について深く考えさせられました。公演後も、握手していただいたり、演劇の裏話などを教えていただいたりして、高校生にも親切に接してくださる劇団員の方々に感動しました。話は少し変わりますが、私の学校で、生徒会が発行している校内新聞に今回の芸術鑑賞会のことについての記事と写真を載せたいのですが、劇団風のBLOGに掲載されている私たちの写真を使用させていただいてもよろしいでしょうか。
追記です。大変図々しい話ではございますが、もしBLOGに掲載されている写真以外に写真があるならそちらの方も頂けると幸いです。
吉田健悟さんへ
返信が遅れ誠に申し訳ありません。あの公演でトリートを演じました佐野です。
早いものであの日から二週間ほど経ちましたが、メッセージを頂き本当に嬉しく思っています。
あの公演は企画を担当して頂いた先生方や、この状況下でも「生徒に演劇を見せよう」と判断して頂いた管理職の先生方、そして生徒の消毒・座席の誘導・司会進行と大活躍してくれた生徒会の皆さんのおかげで無事に上演することが出来ました。本当に有り難うございました。
健悟さんの心に残ったものも大切な思い出にして頂けたら幸いです。
そして校内新聞掲載のこともご連絡有り難うございます。是非完成しましたら劇団にも一部送って頂けないでしょうか?
写真はブログに載せて頂いたもの以外にもあります。データのやりとりをメールにてさせて頂きたいと思いますので
info@kaze-net.org
のアドレスにご都合の良いアドレスからメールを下さい。宜しくお願いします。
本当に色々なことが起こる2020年ですが、皆さんのご健康を心よりお祈りしています。
佐野準
NHKで放送されていた、「母が口にした『進歩』その言葉はひどく嘘っぽく響いていた」という公演が衝撃的で、忘れられません。演劇の面白さを改めて感じた公演でした。ぜひ一度生で拝見したいです。新型ウイルスにより大変な時期ではありますが、頑張ってください。応援しています。
ありさわさん、返信が遅くなってしまいごめんなさい。
深夜のアンコール放送をご覧頂いたのですね。ありがとうございます。
新型コロナウィルスの影響で東京・東中野を拠点劇場とするレパートリシアターKAZEでの 上演が延期になっているなか、今回の再放送となりました。
衝撃を受けたというありさわさんの思い、そしてこの時期に投稿いただいたことを、私たち もとても嬉しく思っています。
この作品は、2016年に初演し、2018年の再演にNHKエンターテイメントからの依頼で、劇 団でも初めてカメラが劇場に入っての上演でした。
作家マテイ・ヴィスニユックはルーマニア出身で、チャウシェスク政権下にフランスに亡命 しました。人間が築いた歴史、そして人に対する厳しくもあたたかなまなざしは、この作品 にも溢れていると思います。
風はオリジナル作品、新作とヴィスニユック作品を上演し続けています。
この作品も、また上演します! その時にはぜひ観に来てください。
レパートリーシアターKAZEの公演はコロナ禍の中、目途は立っていませんが、来年には再 開したいと考えています。マテイ・ヴィスニユックの新作上演も考えています。こちらもぜ ひご覧頂きたい作品です。ありさわさんが感じた「演劇の面白さ」がより深まればと思いま す。
では、ありさわさんもお身体には充分気をつけて頑張ってくださいね。
東京演劇集団風 工藤順子
こんにちは。昨日公演に来てくださった近畿大学付属新宮高等学校の生徒です。勇気がないので匿名でごめんなさい。どうしても感謝の気持ちと感想を伝えたくて…コメント失礼します。
ヘレン・ケラー、とても感動しました。サリバン先生の諦めたくないという強い感情、ヘレンの心の中の言葉では言い表せないような感情、両親の子を思う気持ち…全てが演劇を通してはっきりと伝わってきました。目の前のヘレン・ケラーの世界に釘付けでした。サリバン先生が一生懸命頑張るシーンでは息を飲みました。ラストのシーンは学校の行事じゃなければ絶対泣いていました。途中のクスッと笑える掛け合いもとても見ていて楽しかったです。
拙い文章で申し訳ございません。でも本当に感動しました。皆さんの演劇をもっと見たいと思いました。本当にありがとうございました。
近畿大学付属新宮高等学校の匿名希望さん、早速のコメントどうもありがとう!
返信遅くなってしまってごめんなさい。
どうしても伝えたい事があるという気持ちがとってもよく分かるコメント、本当にありがとう。
登場人物それぞれに関心を持って、全身で向き合い楽しみながら観てくれたんですね。
とっても嬉しいです。
やっぱり学校行事だとまわりの目が気になったりしますよね、分かります(笑)
ても涙をこらえたり笑いをこらえたりしながらもそこに居たという記憶はその場所や空間、一緒に観た友達や先生方も含めてその時の感情と共に思い出になると思います。
それは匿名希望さんがまわりの人たちを感じていたからこそのものです。
これはとっても大切な事だと思います。
匿名希望さんが受け取ったのをこれから先、何かにぶつかったり迷ったりした時ちょっとでも引き出してみて貰えたら私たちも嬉しいです。
これからは今までの価値観ではどうにもならない事もあるかも知れません。
でも、何か突破口は見つけられると私は信じています。
ごめんなさい!
途中でミスタッチをしてしまいました(笑)
続きです。
今を共に生きる者として一緒に歩んで行きましょう!
これから冬に向かって寒くなりますね。
くれぐれも身体に気を付けて、元気で過ごして下さいね。
機会があったら東京の劇場にもぜひ遊びに来て下さい、
では、またお会いしましょう!
本当にありがとう!
ケート・ケラー役 仲村三千代
今日公演に来てくださった、近畿大学附属新宮高等学校の小山です。
私は耳が聞こえないので、1番前で観させていただきました。みなさんの感情のこもった演技に感動しました。
倉八ほなみさんに質問があります。ヘレン・ケラーを演じるにあたって、「耳が聞こえず、目が見えない」を意識して、演じられたかと思います。私は実際、耳が聞こえないので、無音の怖さはわかりますが、目の前が見えない怖さはわかりません。しかし、倉八さんは、健常者です。耳が聞こえず、目が見えないヘレン・ケラーを演じる時、気をつけたこと、また、難しかったことはなんですか?是非教えて下さい!
今日は素敵な公演をありがとうございました!東京まで気をつけてお帰りください。
小山さん、想いのこもったメッセージとご質問ありがとうございます。
お返事が遅くなってしまってごめんなさい。
小山さん、近畿大学附属新宮高等学校の皆さんと1日の時間を通して、ともに公演を創ることが出来たこと、私たちもとても嬉しく思っています。
客席にいるひとりひとりの熱い眼差しに支えられた時間であったと感じました。
「ヘレン・ケラー」を演じるときに気をつけたこと、難しかったことですが、私が劇団にはいってすぐの時、最初はスタッフとしての『ヘレン・ケラー~ひびき合うものたち』のツアーメンバーでした。現在ヘレン役の俳優は私を含めて3人いるのですが、(アニー役の俳優も3人、パーシィ役の俳優も3人、お母さん役とお兄さん役は2人の俳優が演じています)当時、ヘレン役をしている2人の、どちらが“上手い”かではなく、自身がその場に立ち、全身で舞台と客席に向き合い、2人とも違う、自分の姿を持つひとりひとりの俳優が“ヘレン・ケラー ”を演じる姿にとても衝撃を受けました。
“ヘレン・ケラー”のように、耳が聞こえず、目が見えず、話せないことを上手く演じるのではなく、彼女が持っている、人や世界に対する好奇心であったり、もどかしさであったり、全身で感じていたものがきっとあたのだと、“ヘレン・ケラー”の姿を思い描いたり、考えたり、そのなかで、重なったり、なんでだろう、と疑問に思ったり、“ヘレン・ケラー”を通して、自分自身の姿を持ち、一緒に演じている俳優や客席と、一回一回の公演のなかで“発見”をすることを心がけています。
技術的なところでは、相手からわざと少し目をそらしたり、音がしても反応しないようにしたり、ぶつかったり取っ組みあったりと激しいシーンでは、相手とタイミングを合わせて、力を入れず、わざとリアクションを大きくしたりという部分は気をつけています。
また、稽古のなかで、少しだけですが、彼女の世界に触れてみたいと思い、目をつぶって歩いてみたり、ものに触れてみたり、ヘレン・ケラー が書いた伝記を読んでみたこともありました。
難しかったことですが、やはり、公演を重ねるなかで、一緒に演じている相手や客席の姿を見逃してしまったり、“発見”出来ない時がある時です。そんな時は、自分の事で必死になってしまっていたり、焦ってしまい、相手を感じられず、何も生まれてこない時です。
以上になりますが、大丈夫でしたでしょうか?
私たちは、この後『ヘレン・ケラー〜ひびき合うものたち』を11/11の千秋楽まで公演し、その後『星の王子さま』の公演、そして、九州では、現在並行して巡演している『Touch〜孤独から愛へ』の公演を12月までおこないます。
小山さんも身体に気をつけて、素敵な出会いと発見の日々があることを願っています。
今の小山さんだからこそ、感じたり、発見できたり、考えられるものがあるのだと思います。
今の自分の姿を大切にして、学校生活も思いっきり楽しんで下さいね!!
いつの日か再会出来る日を心より願っています。
ヘレン・ケラー役 倉八ほなみ