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7月8日、芸術鑑賞で「Touch 孤独から愛へ〜」を観させていただいた安来高校演劇部3年です。 芸術鑑賞が終わったらすぐに感想を書こうと思っていたのですが、皆様の公演がとても凄すぎてここ2日ぐらいずっと余韻に浸っていました。 1年生の冬に佐野さんが学校にいらしてお話を聞いた時から「風さんの演劇を一度でいいから生で観てみたい!」と思っていたのが叶って本当に嬉しかったです。 4月の頭の方で校長先生から「今年の芸術鑑賞は風さんに来ていただくことになったよ」と聞いた時からずっとこの日を楽しみに待っていました。芸術鑑賞当日も朝からずっと友達に「今日演劇見れる!」とはしゃいでいました。
(語彙力がないので、読み取れなかったらすみません) 実際に会場に入ると緞帳が上がっていて舞台セットが見えるようになっていて、高さのある大道具が本当に凄かったです。また。散らかっている空き缶やソファや冷蔵庫など全体的に貧相な暮らしをしている印象が自分の中であり、「どういう設定なんだろう……」と開演する前から舞台に吸い込まれるような感覚があり、緞帳が閉まっている時とは違う楽しみがありました。
最初の方はトリートはフィリップに対して「勉強をするな、外の空気を吸うとアレルギーで死んでしまうから外には絶対に出るな」などと暴力的で一方的に強く言うセリフから個人的に「え、これ弟を監禁してるの?」と思いました。 でもハロルドが来てからトリートとハロルドで揉め事になる場面では、自制心を失いながらでもハロルドがアクションを起こす度に弟を守るように手を差し伸べるなど、弟思いのお兄ちゃんと感じられるような部分が見えてすごかったです。 ですが、後半の方でフィリップが「僕、旅に出るよ」と言ったところで「俺が母親の代わりに金を稼いで面倒来てやったのにお前はもう俺が必要ないのか?」と言うようなセリフでトリートのフィリップに対する愛情表現は変わっているなと思いました。家から出させないようにしたり、女性物の靴が出てくるシーンや外の世界に興味を持ってしまうことで自分のところから離れてしまう不安などがハロルドと出会ってからの場面で何度も感じられました。トリートと似たような状況に出会ったことが私自身もあったのでつい自分と重ねてしまって涙が止まりませんでした。 ハロルドが死んでしまいトリートが「逝っちゃいやだ」と叫ぶシーンも涙が止まりませんでした。
2時間があっという間に過ぎていきました。 とても素敵な時間を過ごすことが出来て本当に幸せです。
また、全体終礼が終わった後に演劇部で舞台見学をさせてもらった際に舞台で使われた二階の部屋に登らせていただいたりハロルドがどうやって口のガムテープを外したのかなど色々な舞台裏を見ることが出来てとても良かったです。 後輩たちが楽しそうに舞台見学をしている姿を見れて「こうやって演劇に少しずつでも興味を持っていってくれるといいな」と思いました。
また、久しぶりに佐野さんとお話することが出来て嬉しかったです。 「あの時の1年です」と言って覚えていただけたのが何より嬉しかったです。 柳瀬さんからもとても多くのお話を聞くことが出来ました。 緊張しそうになった時には「楽しみだ!楽しみだ!」と思うようにしたいと思います! 佐藤さんも写真を撮らせていただきありがとうございました! 風さんのスタッフの方が撮った写真を頂く機会があれば頂きたいです。
質問なのですが、校長先生が星の王子さまのDVDを持っていたのですが、Touchの公演のDVDなどを販売しているのですか?もし販売していたら購入したいなと思っています(本当は生でみたいところですが…)。
これから受験が始まって演劇とは少し離れてしまいますが、それが終わってコロナも落ち着いたら今度は東京の劇場の方に風さんの演劇を見に行きたいと思います。
高校を卒業してから何らかの形で演劇を続けようか迷っていたのですが、この公演を観て「やっぱり演劇好きだな、続けたいな」と思うことが出来ました。
素敵な時間をありがとうございました。 また風さんの演劇が観れるのを楽しみにしています。 お身体には気をつけて今後の活動も頑張ってください! 応援しています!
しづきさんへ
勿論二年前のことは覚えてましたよ。校長室で先輩たちに囲まれていたしづきさんは唯一の一年生ということで「これからどう公演を作っていけるのか」という不安も持っていましたよね。 ただ校長先生から昨年も今年も校内で行われた野外公演の様子を写真付きで教えて頂いていたので、僕もしづきさんに今回会えるのを楽しみにしていました。
今度は先輩として後輩たちに囲まれ良い雰囲気の舞台裏見学と座談会でしたね!
このメッセージを通して『Touch』をどれだけ楽しんでくれたのか伝わって来ました。が、残念ながら東京演劇集団風は基本的にDVDの販売などはしておりません。 校長先生にお渡しした『星の王子さま』のDVDも、隠岐諸島にある島前という地域(僕と校長先生が初めて出会ったのは6年ほど前の島前でした)での上演予定がコロナで中止になってしまっていたため、島前地域のケーブルテレビ放送のために無観客上演・収録・編集したものですので、舞台映像ではありますが、島の住民の皆さんのために一つの番組として創ったものです。
コロナ禍でDVDだけでなくネット配信など様々な手法で活動を発信している劇団は沢山ありますが、風はあくまで劇場空間(体育館でも本格的な舞台を組みます)での上演とその場で起こる舞台と客席のやり取りこそが演劇であると 考えて活動しています。ですから、またどこかの劇場でお会いしましょう。
東京にお越しの際はご連絡下さい。本拠地レパートリーシアターKAZEで上演してない期間であっても劇場を案内しますし、稽古をしていたら見学もOKですよ。 是非、お楽しみに。
それでは受験頑張って!&演劇部の皆さんと校長先生に宜しくお伝え下さい!
佐野準
昨日、高校の芸術鑑賞で「Touch〜孤独から愛へ〜」を観させていただきました。 帰ってすぐメモに殴り書きしたものを加筆修正してこちらに書かせていただきますので、うまくまとまった文章になっていませんが、暖かい目で読んでくださると嬉しいです。
演劇には少し興味があったので、この日をとても楽しみにしていました。当日は朝からすごくワクワクしていました!
演技力と雰囲気すごい!!!これが簡潔な感想です笑
会場に入ってすぐ、大道具を目にして「うわ、」と思わず声が漏れてしまいました。始まる前から雰囲気に圧倒されました。 冷蔵庫やシンク・ソファなどのボロ感・階段の質感。また、小道具の乱雑さなど、始まる前から興奮が抑えられませんした!
終盤のハロルドが血を流しながらソファに座っている時のトリートが本当に忘れられません。佐野さんの肺が動くのを感じました。呼吸を荒らげながら這いつくばる姿が私の中のトリートと合致し、「あぁ、」と無意識に声に出そうでした。度々呼吸が荒々しくなる様子を見てからのあのシーンはどこか切なさを感じました。
序盤のフィリップとトリートの追いかけっこを見て、「転ばないのすごい…」と余裕な心での感想でしたが、終盤の追いかけっこは本当に辛かったです。序盤はトリートが最初にタッチしたり「タイムオーバー」と言うのに、終盤はフィリップが最初にタッチして同じセリフを言うのを聞いて、もう本当に涙が出ました。その時のトリートの表情と、しばらくそのままの「タッチ寸前の手」に涙が出ました。トリートよりも先に進んでしまったフィリップを悟って、胸が締め付けられました。 トリートは荒々しい性格で暴力的な人ですが、フィリップのことは本当に大切に思っているんだなというのを感じるので、フィリップのトリートから離れていく姿はとても辛かったです。 ハロルドが髭を剃って階段から降りてくる時、トリートはすぐにフィリップを背中に隠すように守る姿を見せました。「兄ちゃんが守ってやった」「兄ちゃんはもういらないのか」と必死に叫ぶトリート。 そして、大きな瓶に入ったマヨネーズを買ってきて「お前にいいものがあるぞ」と嬉しそうなトリートの表情……。 トリートは不器用なりにフィリップを大切に思っていて、何より愛してるんだなと思いました。 「もう飽きたんだ!」のフィリップのセリフ。あれは本当に辛いですね。しかも今好きなのがハロルドの作ったもの。だんだんトリートから離れていく様が本当に辛いです。それを聞いた時のトリートの表情ったら…。ゆっくり消えていく照明に、じわっと目が熱くなりました。
トリートがやたらハロルドに触られるのを嫌がっていたのは「反抗期」的な何かがあったからだろうし、弟を守るっていう責任感から甘えられないっていう無意識な否定があったからなのかなと思いました。それを思うと、最後に初めて手に触れたトリートの呟きはとても切なく尊いものだなと感じます。
ハロルドの声が回想のように流れて、トリートがもがき苦しみ暴れるシーン。優しいハロルドの声とトリートの苦しい叫び、耳と目から入ってくる情報が、私を優しく暴力的に苦しめました。涙が止まりませんでした。
最後の「トリート!!」とフィリップが叫ぶシーン。 叫ぶ前の息継ぎが聞こえるぐらい、心と力が込められたセリフだと分かりました。 強くトリートを抱きしめるフィリップを見た時、ぶわぁっと もう耐えられなかったです。
…と、トリートがメインの感想になってしまったのですが、フィリップ役の佐藤さんの信じられないくらい自然な演技、ハロルド役の柳瀬さんの素敵な声と素晴らしい身のこなし、トリート役の佐野さんの魅力的な表情。 本当に皆さん素晴らしかったです。人生初の生で見る演劇でしたが、最高の思い出になりました。 「また見たい」そう言わずにはいられないです。
拙い文章ではありますが、皆様にぜひ感想を伝えたかったので、こちらに書かせていただきました。これを読んで少しでも皆様に喜んで頂けたら嬉しいです。
長くなりましたが、本当に素晴らしい演劇をありがとうございました! 皆様お身体に気をつけて、これからも頑張ってください!
小エビさん、たくさんの想いがつまった素敵なメッセージをありがとうございます。『Touch』を見ている小エビさんの姿がよくわかるようで、読んでいてうれしくなりました。 小エビさんの人生で初めての演劇経験が、風の『Touch』であったこともとてもうれしいです。こんなによく見て、感じてくれて本当にありがとう。
小エビさんはトリートが自分と重なったんですね。『Touch』は、見る人によって誰に自分を重ねたり、誰かを重ねたりできるのがひとつの魅力だと思っています。なので、きっと一緒に見ていた人たちは違った見方をしていたかもしれません。同じものを見ているのに違うことを感じるって面白いことですよね。 小エビさんだけでなく、あの日客席の色んなところで、それぞれのTouchをつくってくれていたと思います。 でも、小エビさんが見て、感じたTouchは小エビさんだけのものです。大切にしてくださいね。 そして、この書き込み自体が小エビさんの大切な思い出の記憶の記録なので、またいつでも読み返してみてください。 演劇は「いつ、どこで、誰と」見るかでまた違った見え方になります。だから、また小エビさんが『Touch』を見る機会があったら、きっとあの日感じたこととは違うことを感じると思います。そのときは、その変化も含めて楽しんでみてください。 あらためて、小エビさんの感想、とてもうれしかったです。ありがとう! また、どこかで会えるといいですね。
フィリップ役 佐藤勇太
高校の芸術鑑賞行事で風さんに『Touch〜孤独から愛へ』公演に来ていただいて、学校側としても生徒と一緒に素晴らしい時間を持つことができたと嬉しく思っています。ゆうさん、トリートさんから教えてもらって掲示板読ませていただきました。あなたの感性と行動力は素晴らしいね!いつでも気軽に私のところへ来てください。待ってますよ!
Y高美術のM様
いつも大変お世話になっております。 昨年もH高校でご担当して頂いたうえ、今回も。先生の「『Touch』はY高校の生徒たちにも観せたい」という想いがきっと生徒たちにも伝わったのだと思います。 おっしゃるとおり素晴らしい感性と行動力ですよね。
そろそろ、ゆうさんに向けた資料が学校に届いているかと思いますが、何卒宜しくお願い申し上げます。
7月1日に「Touch~孤独から愛へ~」を観劇させていただいた姫路の高校3年の者です。 私は元々劇を見るのが楽しみでワクワクしながら見させていただきました。最後まで観て私はトリートがとても大好きなキャラになりました。 既に最初のテレビが流れる場面から惹かれていきました。トリートとフィリップの気持ちのすれ違いが後半につれ大きくなって行ったのがとても心に来ました。自分の気持ちを制御できない反面自分の本当の気持ちに気づいていないトリートが最後にハロルドが死んだことによって本当の自分の気持ちに気づいて後悔した時は涙が溢れ止まらなかったです。フィリップは最初トリートなしでは生きていけないんじゃないかと思っていたのにハロルドと出会ったことでどんどん自立していって最後にはトリートから去ろうとした時には成長を感じとれて感動しました。 赤の他人である二人をここまで成長させたハロルドはとにかく死に際までかっこよかったです!トリートとフィリップに愛を教えてくれてありがとう!!と心から叫びたかったです
トリート、フィリップ、ハロルド一人一人に個性があり全員が主人公でした!!
最後解体作業の最中にお邪魔した時に快く写真を撮ってくださり嬉しかったです!!ボイスという無茶振りを振ってしまっても答えてくださって本当に嬉しかったです!フィリップ役の方と撮れなかったのがほんの少しの後悔です、、コロナ禍で行事も全く無く、なんの思い出も無いつまらない高校生活の最後を送る所だったので今回「東京演劇集団風」の皆さんが来てくださって高校生活で1番の思い出になりました。私の真っ白な高校生活に色を塗って下さり本当にありがとうございました!!!
ねーるさん、うれしいメッセージをありがとうございます。 文章からもねーるさんがTouchをしっかりと楽しんでくれていたのがよくわかります。ひとりひとりの登場人物に想いを寄せてくれていたんですね。自分の気持ちってなかなか気付きにくいときってありますよね。だから、自分以上に自分のことを見たり、考えたりしてくれる人の存在って、大切だと思います。ねーるさんがTouchを見て感じたこと、ぜひこれからも大事にしてくれたらと思います。 そして、ねーるさんにとっての高校生活のかけがえのない思い出に、Touchがなってくれたこと、とってもうれしいし光栄に思います。ねーるさんの高校生活に塗ることができた色が、これからも色あせずに残っていってくれたらうれしいです。ぼくたちこそ、ありがとう。
6月24日に岐阜県の高校で芸術鑑賞として「Touch〜孤独から愛へ」を観させていただきました。私は演劇というものを初めて観て圧倒されました。私は運が良く、1番前の席だったので劇団の方の表情まで近くで観ることができました。演技、話の内容、全てにとても感動しました。公演終わりの座談会や舞台裏見学に参加すればよかった、お話ししてみたかったと、とても後悔しました。でも帰り際に客席の通路で佐野準さんが挨拶をしてくださってとても嬉しかったです。忘れられません。そして帰ってからも学校にいるときでもずっとこの日の出来事が頭からはなれません。自分がこんなにも演劇に興味があることを今回の公演知ることができました。本当にありがとうございました。私は将来の夢が決定していません。でも演劇に興味があることに気がついたため、舞台裏スタッフとして働くこともいいなと思うようになりました。まだ何も決まっていない段階なのですが、もし東京演劇集団風に舞台スタッフ(照明、音響)として入団したい場合、試験、実習期間はどのようなことをするのですか?詳しく教えていただきたいです。急に質問すみません。
ゆうさんへ
メッセージ有難うございます。
座談会・舞台裏見学に参加できなかった後悔は確かにあるのかと思いますが、その後悔も含めてここに書き込んでくれたのは貴方自身が起こした行動はすごいことだと僕は思いますよ。
試験や実習生・研究生のことなどに関しては↓を参考にして頂ければと思います(このホームページにありますが“2021年度実習生・研究生募集”のタイトルのままでしたね。数年変えるつもりはないので年度表記を近日削除します。申し訳ありません。)。 https://www.kaze-net.org/nyudan
ただし、↑に書かれていることは原則であり、例外はあります。現にゆうさんが観た『Touch』の舞台スタッフには一年間の研究期間さえ経てないものもおります。 貴方が
座談会・舞台裏見学に参加できなかった後悔は確かにあるのかと思いますが、その後悔も含めてここに書き込んでくれた貴方自身が起こした行動はすごいことだと僕は思いますよ。
ただし、↑に書かれていることは原則であり、例外はあります。 現にゆうさんが観た『Touch』のスタッフには一年間の研究期間さえ経てないものもおります。 風は演劇学校ではありませんので貴方が何に興味を持ち、どんなことがしたいのか、それによりこちらも何を経験してもらい、どのような過程を過ごすのが変わります。
詳しく聞きたいとのことでしたので、6月24日の公演をご担当されていた岐阜県立Y高校の美術のM先生に入団に関する資料と私の名刺(風の入団募集のことを担当しているのは何の縁か私です)を、今回のメッセージのことも伝えて送付しました。来週にはM先生のもとに届いています。
この掲示板でのやり取りよりはストレートに質問をぶつけられると思うので、名刺にある携帯番号かメールアドレスにご連絡下さい。
急な質問は全く気になりませんのでご安心下さい。。蛇足ですが、僕が演じているトリートを既に演じ始めた次の世代がいます。その男は高3の年末に『Touch』を観て、1ヶ月には面接を受けに来てましたね。
夢が決定していない貴方が“頭から離れない体験”が出来たなら、遠慮せずご連絡下さい。
はっきり言いますが、風に入団を希望しなければいけない訳ではありません、貴方が舞台を観て起こしてくれた行動は、とても嬉しいので誠意を持って詳しく応えますよ。
7月8日、芸術鑑賞で「Touch 孤独から愛へ〜」を観させていただいた安来高校演劇部3年です。
芸術鑑賞が終わったらすぐに感想を書こうと思っていたのですが、皆様の公演がとても凄すぎてここ2日ぐらいずっと余韻に浸っていました。
1年生の冬に佐野さんが学校にいらしてお話を聞いた時から「風さんの演劇を一度でいいから生で観てみたい!」と思っていたのが叶って本当に嬉しかったです。
4月の頭の方で校長先生から「今年の芸術鑑賞は風さんに来ていただくことになったよ」と聞いた時からずっとこの日を楽しみに待っていました。芸術鑑賞当日も朝からずっと友達に「今日演劇見れる!」とはしゃいでいました。
(語彙力がないので、読み取れなかったらすみません)
実際に会場に入ると緞帳が上がっていて舞台セットが見えるようになっていて、高さのある大道具が本当に凄かったです。また。散らかっている空き缶やソファや冷蔵庫など全体的に貧相な暮らしをしている印象が自分の中であり、「どういう設定なんだろう……」と開演する前から舞台に吸い込まれるような感覚があり、緞帳が閉まっている時とは違う楽しみがありました。
最初の方はトリートはフィリップに対して「勉強をするな、外の空気を吸うとアレルギーで死んでしまうから外には絶対に出るな」などと暴力的で一方的に強く言うセリフから個人的に「え、これ弟を監禁してるの?」と思いました。
でもハロルドが来てからトリートとハロルドで揉め事になる場面では、自制心を失いながらでもハロルドがアクションを起こす度に弟を守るように手を差し伸べるなど、弟思いのお兄ちゃんと感じられるような部分が見えてすごかったです。
ですが、後半の方でフィリップが「僕、旅に出るよ」と言ったところで「俺が母親の代わりに金を稼いで面倒来てやったのにお前はもう俺が必要ないのか?」と言うようなセリフでトリートのフィリップに対する愛情表現は変わっているなと思いました。家から出させないようにしたり、女性物の靴が出てくるシーンや外の世界に興味を持ってしまうことで自分のところから離れてしまう不安などがハロルドと出会ってからの場面で何度も感じられました。トリートと似たような状況に出会ったことが私自身もあったのでつい自分と重ねてしまって涙が止まりませんでした。
ハロルドが死んでしまいトリートが「逝っちゃいやだ」と叫ぶシーンも涙が止まりませんでした。
2時間があっという間に過ぎていきました。
とても素敵な時間を過ごすことが出来て本当に幸せです。
また、全体終礼が終わった後に演劇部で舞台見学をさせてもらった際に舞台で使われた二階の部屋に登らせていただいたりハロルドがどうやって口のガムテープを外したのかなど色々な舞台裏を見ることが出来てとても良かったです。
後輩たちが楽しそうに舞台見学をしている姿を見れて「こうやって演劇に少しずつでも興味を持っていってくれるといいな」と思いました。
また、久しぶりに佐野さんとお話することが出来て嬉しかったです。
「あの時の1年です」と言って覚えていただけたのが何より嬉しかったです。
柳瀬さんからもとても多くのお話を聞くことが出来ました。
緊張しそうになった時には「楽しみだ!楽しみだ!」と思うようにしたいと思います!
佐藤さんも写真を撮らせていただきありがとうございました!
風さんのスタッフの方が撮った写真を頂く機会があれば頂きたいです。
質問なのですが、校長先生が星の王子さまのDVDを持っていたのですが、Touchの公演のDVDなどを販売しているのですか?もし販売していたら購入したいなと思っています(本当は生でみたいところですが…)。
これから受験が始まって演劇とは少し離れてしまいますが、それが終わってコロナも落ち着いたら今度は東京の劇場の方に風さんの演劇を見に行きたいと思います。
高校を卒業してから何らかの形で演劇を続けようか迷っていたのですが、この公演を観て「やっぱり演劇好きだな、続けたいな」と思うことが出来ました。
素敵な時間をありがとうございました。
また風さんの演劇が観れるのを楽しみにしています。
お身体には気をつけて今後の活動も頑張ってください!
応援しています!
しづきさんへ
勿論二年前のことは覚えてましたよ。校長室で先輩たちに囲まれていたしづきさんは唯一の一年生ということで「これからどう公演を作っていけるのか」という不安も持っていましたよね。
ただ校長先生から昨年も今年も校内で行われた野外公演の様子を写真付きで教えて頂いていたので、僕もしづきさんに今回会えるのを楽しみにしていました。
今度は先輩として後輩たちに囲まれ良い雰囲気の舞台裏見学と座談会でしたね!
このメッセージを通して『Touch』をどれだけ楽しんでくれたのか伝わって来ました。が、残念ながら東京演劇集団風は基本的にDVDの販売などはしておりません。
校長先生にお渡しした『星の王子さま』のDVDも、隠岐諸島にある島前という地域(僕と校長先生が初めて出会ったのは6年ほど前の島前でした)での上演予定がコロナで中止になってしまっていたため、島前地域のケーブルテレビ放送のために無観客上演・収録・編集したものですので、舞台映像ではありますが、島の住民の皆さんのために一つの番組として創ったものです。
コロナ禍でDVDだけでなくネット配信など様々な手法で活動を発信している劇団は沢山ありますが、風はあくまで劇場空間(体育館でも本格的な舞台を組みます)での上演とその場で起こる舞台と客席のやり取りこそが演劇であると
考えて活動しています。ですから、またどこかの劇場でお会いしましょう。
東京にお越しの際はご連絡下さい。本拠地レパートリーシアターKAZEで上演してない期間であっても劇場を案内しますし、稽古をしていたら見学もOKですよ。
是非、お楽しみに。
それでは受験頑張って!&演劇部の皆さんと校長先生に宜しくお伝え下さい!
佐野準
昨日、高校の芸術鑑賞で「Touch〜孤独から愛へ〜」を観させていただきました。
帰ってすぐメモに殴り書きしたものを加筆修正してこちらに書かせていただきますので、うまくまとまった文章になっていませんが、暖かい目で読んでくださると嬉しいです。
演劇には少し興味があったので、この日をとても楽しみにしていました。当日は朝からすごくワクワクしていました!
演技力と雰囲気すごい!!!これが簡潔な感想です笑
会場に入ってすぐ、大道具を目にして「うわ、」と思わず声が漏れてしまいました。始まる前から雰囲気に圧倒されました。
冷蔵庫やシンク・ソファなどのボロ感・階段の質感。また、小道具の乱雑さなど、始まる前から興奮が抑えられませんした!
終盤のハロルドが血を流しながらソファに座っている時のトリートが本当に忘れられません。佐野さんの肺が動くのを感じました。呼吸を荒らげながら這いつくばる姿が私の中のトリートと合致し、「あぁ、」と無意識に声に出そうでした。度々呼吸が荒々しくなる様子を見てからのあのシーンはどこか切なさを感じました。
序盤のフィリップとトリートの追いかけっこを見て、「転ばないのすごい…」と余裕な心での感想でしたが、終盤の追いかけっこは本当に辛かったです。序盤はトリートが最初にタッチしたり「タイムオーバー」と言うのに、終盤はフィリップが最初にタッチして同じセリフを言うのを聞いて、もう本当に涙が出ました。その時のトリートの表情と、しばらくそのままの「タッチ寸前の手」に涙が出ました。トリートよりも先に進んでしまったフィリップを悟って、胸が締め付けられました。
トリートは荒々しい性格で暴力的な人ですが、フィリップのことは本当に大切に思っているんだなというのを感じるので、フィリップのトリートから離れていく姿はとても辛かったです。
ハロルドが髭を剃って階段から降りてくる時、トリートはすぐにフィリップを背中に隠すように守る姿を見せました。「兄ちゃんが守ってやった」「兄ちゃんはもういらないのか」と必死に叫ぶトリート。
そして、大きな瓶に入ったマヨネーズを買ってきて「お前にいいものがあるぞ」と嬉しそうなトリートの表情……。
トリートは不器用なりにフィリップを大切に思っていて、何より愛してるんだなと思いました。
「もう飽きたんだ!」のフィリップのセリフ。あれは本当に辛いですね。しかも今好きなのがハロルドの作ったもの。だんだんトリートから離れていく様が本当に辛いです。それを聞いた時のトリートの表情ったら…。ゆっくり消えていく照明に、じわっと目が熱くなりました。
トリートがやたらハロルドに触られるのを嫌がっていたのは「反抗期」的な何かがあったからだろうし、弟を守るっていう責任感から甘えられないっていう無意識な否定があったからなのかなと思いました。それを思うと、最後に初めて手に触れたトリートの呟きはとても切なく尊いものだなと感じます。
ハロルドの声が回想のように流れて、トリートがもがき苦しみ暴れるシーン。優しいハロルドの声とトリートの苦しい叫び、耳と目から入ってくる情報が、私を優しく暴力的に苦しめました。涙が止まりませんでした。
最後の「トリート!!」とフィリップが叫ぶシーン。
叫ぶ前の息継ぎが聞こえるぐらい、心と力が込められたセリフだと分かりました。
強くトリートを抱きしめるフィリップを見た時、ぶわぁっと もう耐えられなかったです。
…と、トリートがメインの感想になってしまったのですが、フィリップ役の佐藤さんの信じられないくらい自然な演技、ハロルド役の柳瀬さんの素敵な声と素晴らしい身のこなし、トリート役の佐野さんの魅力的な表情。
本当に皆さん素晴らしかったです。人生初の生で見る演劇でしたが、最高の思い出になりました。
「また見たい」そう言わずにはいられないです。
拙い文章ではありますが、皆様にぜひ感想を伝えたかったので、こちらに書かせていただきました。これを読んで少しでも皆様に喜んで頂けたら嬉しいです。
長くなりましたが、本当に素晴らしい演劇をありがとうございました!
皆様お身体に気をつけて、これからも頑張ってください!
小エビさん、たくさんの想いがつまった素敵なメッセージをありがとうございます。『Touch』を見ている小エビさんの姿がよくわかるようで、読んでいてうれしくなりました。
小エビさんの人生で初めての演劇経験が、風の『Touch』であったこともとてもうれしいです。こんなによく見て、感じてくれて本当にありがとう。
小エビさんはトリートが自分と重なったんですね。『Touch』は、見る人によって誰に自分を重ねたり、誰かを重ねたりできるのがひとつの魅力だと思っています。なので、きっと一緒に見ていた人たちは違った見方をしていたかもしれません。同じものを見ているのに違うことを感じるって面白いことですよね。
小エビさんだけでなく、あの日客席の色んなところで、それぞれのTouchをつくってくれていたと思います。
でも、小エビさんが見て、感じたTouchは小エビさんだけのものです。大切にしてくださいね。
そして、この書き込み自体が小エビさんの大切な思い出の記憶の記録なので、またいつでも読み返してみてください。
演劇は「いつ、どこで、誰と」見るかでまた違った見え方になります。だから、また小エビさんが『Touch』を見る機会があったら、きっとあの日感じたこととは違うことを感じると思います。そのときは、その変化も含めて楽しんでみてください。
あらためて、小エビさんの感想、とてもうれしかったです。ありがとう!
また、どこかで会えるといいですね。
フィリップ役 佐藤勇太
高校の芸術鑑賞行事で風さんに『Touch〜孤独から愛へ』公演に来ていただいて、学校側としても生徒と一緒に素晴らしい時間を持つことができたと嬉しく思っています。ゆうさん、トリートさんから教えてもらって掲示板読ませていただきました。あなたの感性と行動力は素晴らしいね!いつでも気軽に私のところへ来てください。待ってますよ!
Y高美術のM様
いつも大変お世話になっております。
昨年もH高校でご担当して頂いたうえ、今回も。先生の「『Touch』はY高校の生徒たちにも観せたい」という想いがきっと生徒たちにも伝わったのだと思います。
おっしゃるとおり素晴らしい感性と行動力ですよね。
そろそろ、ゆうさんに向けた資料が学校に届いているかと思いますが、何卒宜しくお願い申し上げます。
佐野準
7月1日に「Touch~孤独から愛へ~」を観劇させていただいた姫路の高校3年の者です。
私は元々劇を見るのが楽しみでワクワクしながら見させていただきました。最後まで観て私はトリートがとても大好きなキャラになりました。
既に最初のテレビが流れる場面から惹かれていきました。トリートとフィリップの気持ちのすれ違いが後半につれ大きくなって行ったのがとても心に来ました。自分の気持ちを制御できない反面自分の本当の気持ちに気づいていないトリートが最後にハロルドが死んだことによって本当の自分の気持ちに気づいて後悔した時は涙が溢れ止まらなかったです。フィリップは最初トリートなしでは生きていけないんじゃないかと思っていたのにハロルドと出会ったことでどんどん自立していって最後にはトリートから去ろうとした時には成長を感じとれて感動しました。
赤の他人である二人をここまで成長させたハロルドはとにかく死に際までかっこよかったです!トリートとフィリップに愛を教えてくれてありがとう!!と心から叫びたかったです
トリート、フィリップ、ハロルド一人一人に個性があり全員が主人公でした!!
最後解体作業の最中にお邪魔した時に快く写真を撮ってくださり嬉しかったです!!ボイスという無茶振りを振ってしまっても答えてくださって本当に嬉しかったです!フィリップ役の方と撮れなかったのがほんの少しの後悔です、、コロナ禍で行事も全く無く、なんの思い出も無いつまらない高校生活の最後を送る所だったので今回「東京演劇集団風」の皆さんが来てくださって高校生活で1番の思い出になりました。私の真っ白な高校生活に色を塗って下さり本当にありがとうございました!!!
ねーるさん、うれしいメッセージをありがとうございます。
文章からもねーるさんがTouchをしっかりと楽しんでくれていたのがよくわかります。ひとりひとりの登場人物に想いを寄せてくれていたんですね。自分の気持ちってなかなか気付きにくいときってありますよね。だから、自分以上に自分のことを見たり、考えたりしてくれる人の存在って、大切だと思います。ねーるさんがTouchを見て感じたこと、ぜひこれからも大事にしてくれたらと思います。
そして、ねーるさんにとっての高校生活のかけがえのない思い出に、Touchがなってくれたこと、とってもうれしいし光栄に思います。ねーるさんの高校生活に塗ることができた色が、これからも色あせずに残っていってくれたらうれしいです。ぼくたちこそ、ありがとう。
フィリップ役 佐藤勇太
6月24日に岐阜県の高校で芸術鑑賞として「Touch〜孤独から愛へ」を観させていただきました。私は演劇というものを初めて観て圧倒されました。私は運が良く、1番前の席だったので劇団の方の表情まで近くで観ることができました。演技、話の内容、全てにとても感動しました。公演終わりの座談会や舞台裏見学に参加すればよかった、お話ししてみたかったと、とても後悔しました。でも帰り際に客席の通路で佐野準さんが挨拶をしてくださってとても嬉しかったです。忘れられません。そして帰ってからも学校にいるときでもずっとこの日の出来事が頭からはなれません。自分がこんなにも演劇に興味があることを今回の公演知ることができました。本当にありがとうございました。私は将来の夢が決定していません。でも演劇に興味があることに気がついたため、舞台裏スタッフとして働くこともいいなと思うようになりました。まだ何も決まっていない段階なのですが、もし東京演劇集団風に舞台スタッフ(照明、音響)として入団したい場合、試験、実習期間はどのようなことをするのですか?詳しく教えていただきたいです。急に質問すみません。
ゆうさんへ
メッセージ有難うございます。
座談会・舞台裏見学に参加できなかった後悔は確かにあるのかと思いますが、その後悔も含めてここに書き込んでくれたのは貴方自身が起こした行動はすごいことだと僕は思いますよ。
試験や実習生・研究生のことなどに関しては↓を参考にして頂ければと思います(このホームページにありますが“2021年度実習生・研究生募集”のタイトルのままでしたね。数年変えるつもりはないので年度表記を近日削除します。申し訳ありません。)。
https://www.kaze-net.org/nyudan
ただし、↑に書かれていることは原則であり、例外はあります。現にゆうさんが観た『Touch』の舞台スタッフには一年間の研究期間さえ経てないものもおります。
貴方が
ゆうさんへ
メッセージ有難うございます。
座談会・舞台裏見学に参加できなかった後悔は確かにあるのかと思いますが、その後悔も含めてここに書き込んでくれた貴方自身が起こした行動はすごいことだと僕は思いますよ。
試験や実習生・研究生のことなどに関しては↓を参考にして頂ければと思います(このホームページにありますが“2021年度実習生・研究生募集”のタイトルのままでしたね。数年変えるつもりはないので年度表記を近日削除します。申し訳ありません。)。
https://www.kaze-net.org/nyudan
ただし、↑に書かれていることは原則であり、例外はあります。
現にゆうさんが観た『Touch』のスタッフには一年間の研究期間さえ経てないものもおります。
風は演劇学校ではありませんので貴方が何に興味を持ち、どんなことがしたいのか、それによりこちらも何を経験してもらい、どのような過程を過ごすのが変わります。
詳しく聞きたいとのことでしたので、6月24日の公演をご担当されていた岐阜県立Y高校の美術のM先生に入団に関する資料と私の名刺(風の入団募集のことを担当しているのは何の縁か私です)を、今回のメッセージのことも伝えて送付しました。来週にはM先生のもとに届いています。
この掲示板でのやり取りよりはストレートに質問をぶつけられると思うので、名刺にある携帯番号かメールアドレスにご連絡下さい。
急な質問は全く気になりませんのでご安心下さい。。蛇足ですが、僕が演じているトリートを既に演じ始めた次の世代がいます。その男は高3の年末に『Touch』を観て、1ヶ月には面接を受けに来てましたね。
夢が決定していない貴方が“頭から離れない体験”が出来たなら、遠慮せずご連絡下さい。
はっきり言いますが、風に入団を希望しなければいけない訳ではありません、貴方が舞台を観て起こしてくれた行動は、とても嬉しいので誠意を持って詳しく応えますよ。
佐野準