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ありがとうございました 2015/07/04 11:21 S・S |
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こんにちは!埼玉大学教育学部附属中学校3年、S・Sと申します。 先日は、お忙しいなか、私たちに「ヘレン・ケラー」という素晴らしい演劇を見せてくださりありがとうございました。 ヘレンに、まっすぐ正面から向き合おうとするサリバン先生の姿勢に感動しました。私は、障害を持っている人にどうしても偏見を抱いてしまいがちだったのですが、そんな自分を改めよう、と思いました。 また、そのあとのワークショップでも、貴重なお時間をいただきありがとうございました。たくさんの質問に答えていただき、とても勉強になりました。私は3年D組の演出(!!)を務めさせていただくのですが、役者のみんなと「風のみなさんに少しでも近づこう」という気持ちで頑張ろうね、と意識を高めました。 なのですが… 今現在、全くと言っていいほどまとまりがないんです… 私がいくら呼びかけても、聞かない人がいるんです。 協力してくれる人たちももちろんいるのですが、それでも全然だめで… 役者はみんな立候補で決まりました。だから立候補したなりの態度をとってほしいんです。 それに、私のやっていることにケチばかりつけて、否定しかしない人もいるんです。 時間がないから真剣にやろう、とわざわざ放課後に残して話をしても。 二者面談をして、一人ひとりにお話をしても。 同年代の役者さんたちの思いが書いてある記事を配っても。 本気で語っても。怒鳴っても。 それでも何も変わらないんです。 自分がすごく無力だなぁ、無能だなぁ、もう演出なんかやらなきゃよかった、と思ってしまいます。 play is play の精神で、というのが大切、というのは百も承知です。だけど今は全然楽しくありません。 どうしたら、演劇を楽しめますか? どうしたら、みんなをまとめて、同じ方向に歩いていくことが出来ますか?
こんなネガティブな文章、しかも長文でごめんなさい。 でも、演劇を楽しみたいんです。演出が楽しまなきゃ、みんなも楽しめないから… よろしくお願いします。
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S.Sさんへ 2015/07/07 00:19 中村滋 |
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こんにちは! S.Sさん、感想をありがとう!みなさんの本番を見ている姿、そして公演後の舞台見学や座談会、みんなのいろいろな表情が見れてとても印象的でした。D組のみんなの元気な姿ももちろん!! たしかにS.Sさんがヘレンケラーをみて感じたこと、障害をもっているっていうので、偏見が生まれることは、少なからずあると思います。それはきっと障害というものの情報や言葉が先走りして、イメージがついてしまうことがあるからだと思います。今回のヘレンケラーを見たことでS.Sさんのなかに変化があったことはとても大事な発見で、ぼくらにとってもうれしい声でした! きっと、S.Sさんが発見したことは、今回D組全員で演劇をつくることに力になってくれると思います。 障害ということだけでなくて、演劇をつくるときも他の人を理解したり、知るということは、必ず自分とは、違ったものをもっていて、そこから考えが違ったときのなぜ?という気持ちやさまざまな感情をとおして、時間をすごしてくれていたんじゃないかなって思います。
ひとと本気で向き合うのは、とても勇気がいることですよね、たくさん自分はだめだなぁって思ったり、もっとこうしたいのにって気持ちばかりが先行していく場合もあると思います。ぼくも演劇を続けているなかであります。そういうときに、演劇はひとりでは創ることができない、ひとと創る面白さと難しさをもっているんだなと感じます。きっといまS.Sさんは真剣に向き合っているからこそ、その難しさを感じているんだと思います、ひとりひとり考えが違いますよね、違うひとたちが少しずつ向き合うことは、とても時間がいることだし、もしかしたら本番が終わってから気づくかもしれません。後悔せず、クラスのメンバーを信じて、そのひとじゃなきゃできないこと、だれひとりかけてもできない面白さを楽しんでほしいなって思います!
ぼくはS.Sさんの言葉を聞いていまを生きる力を感じました。その姿はとてもかっこよく、美しく思えます。 その情熱を信じて、ときたま肩の力を少し抜いて。 演劇の楽しみ方や、やり方は答えはないと思います、きっと楽しめる自分はこのメンバーとなら楽しめる可能性をみんなと過ごすなかで作り続けられるものだとぼくは思います。 後悔しないようにやりきってほしいなって思います、たくさんの可能性があるとぼくはみんなと話していて感じました!良い時間もそうじゃない時間もそのときしかないものです、みんなひとりひとりその時間を感じながら日々をすごしていってほしいと思います。
演劇をとおして、みんながやってよかったと思える時間がくることを信じて!
ぼくたちもみんなからたくさんの元気や希望をもらいました、その想いをもって元気に公演を続けています!!ありがとう。 ヘレンケラーのメンバー一同、みんなの舞台がみんなの輝く時間であることを応援しています!! 頑張りすぎず、頑張ってください! またいつか元気なみんなに会える日を楽しみにしています!
ジェイムスケラー役 中村滋
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