旅公演日記
旅公演日記2009春
Touch~孤独から愛へ
作:ライル・ケスラー●演出:浅野佳成/関東・甲信越地方ほか
<キャスト> | |
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トリート: | 緒方一則 |
フィリップ: | 磯矢拓麻(劇団 芋屋) |
ハロルド: | 酒井宗親 |
肝っ玉おっ母とその子供たち
作:ベルトルト・ブレヒト●演出:浅野佳成/関西・近畿・四国・北陸地方ほか
<キャスト> | |
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肝っ玉: | 辻由美子 |
料理人: | 柳瀬太一 |
従軍牧師: | 中村滋 |
イヴェット: | 渋谷愛 |
アイリフ: | 鈴木亮平(劇団 芋屋) |
スイスチーズ: | 栗山友彦 |
カトリン: | 稲葉礼恵 |
農夫の妻: | 清水菜穂子 |
徴兵係・書記ほか: | 白石圭司 |
曹長・兵士ほか: | 高橋征也(劇団 芋屋) |
Touch』の旅班は元気に公演を続けています。
岩手県・山梨県・京都でのプレミアム公演と移動の距離は長いけれども、公演後、生徒の皆さんの熱い拍手を感じると私たちも元気になれるのを感じます。
一関高専・日本大学明誠高校・藤沢翔陵高校は、劇団風を初めて上演した学校でした。劇団創立から21年目となり、私たちの芝居を上演していただくのが6回目だったり、7回目だったりする学校があります。そういった学校で上演するのは大変楽しみだったりしています。
一方、初めて観てもらう学校は、ある意味緊張したりもします。どんな感じの学校なんだろうとか、反応はどうだろうとか…。評判も気になります。
3校すべて、とても暖かな、熱い拍手をいただきました。本当に嬉しい瞬間でした。またいつの日か、これらの学校で上演出来ることを楽しみにしたいと思います。
一回一回の場で出会う、彼ら彼女たちと一緒に芝居が創られていくことを大切にしたいと思っています。そのなかに新しい発見をお互いが出来る可能性があるように感じます。
掲示板への書き込みに、寮生活の娘さんのお母さんからのものがありました。一刻も早く自分の感動や発見を伝えたかったのだと思います。きっと彼女のこれからの思い出として『Touch』の芝居は生き続けてくれるでしょう。
まだまだ旅は中日を過ぎていません。
これからの生徒たちとの出会いも楽しみに、元気にやっていきます。
4月30日からTouchの旅が始まりました!
東京都では、中野区立中央中学校・小平第四中学校での公演。
そして、劇団風の本拠地であるレパートリーシアターKAZEで公演がありました。
今は、岩手県の西和賀高校・一関工業高等専門学校の公演を終え、来週から始まる旅に向けて準備をしているところです。
全国の中高生と一緒に劇場空間を創り上げているとき、彼らや彼女たちとの会話から刺激を受け、様々なことに気付かされます。彼らの視線や思考を、いつも気にかけてしまうからだろうか・・・。ふとした時に、自分が中高生だったころを思い返したりします。
あのころは、大人になって仕事することに恐怖心を抱いていたように思います。やりたくないことをやらされて灰色の日々を送りたくない!そんなこと考えていた。
でも今はあのころの自分に言いたい。真剣に仕事するとこんなに面白いぞ!と。
どんなに忙しくても充実している。どんなに疲れていても頑張っていると強がりを言って、前向きに生きたい。
俳優として舞台に立っていなくても、荷物を運んでいる姿に俳優としての演劇観や生き方が映し出されてくる。この姿は子どもたちに見られていると思う。
これから先も、Touchの旅を元気一杯に創りだしていきたい。